第一回ワカレポ 「野の」岡田光さん
義務教育を卒業し、高校から大人への段階を辿っているメンバーたちと活動を作っています。
働くとか生きるとか、この時期考えることはたくさんあるけれど、まずはいろいろな大人に会ってみよう。そんなメンバーの思いで立ち上がったプログラムがワカレポです。
自分たちが気になる人を探して、実際に会って話を聞く。そこで感じたものをメンバーが互いに出し合って考えを深めていく。学校や大人に与えられたキャリア教育ではなく、自分たちが自分たちの学びを作っています。
今回第一回のワカレポに「野の」の岡田光さんを選んだのは岡田さんが大学を休学している間に「野の」を立ち上げ、就職したからです。
その後岡田さんは復学し大学を卒業されました。が、不登校や引きこもり、いわゆるドロップアウトした私たちにそうじゃない進路の一つとして岡田さんの話を聞きたいとメンバーの声が強く出ました。
岡田さんの話を受けてメンバーは、「今いるところは道幅の大きな進路の中の中継地点」という考えに感銘を受けた人が多くいました。
今自分が立っている地点が見えなかったり、どこに進めばいいかわからず立ち止まってしまう人が多い中、そう思い悩む時間もこの先につながっている進路の大事な経験なのだと思え、心が軽くなったという声も上がりました。
私は自分がこうしたいと決めそれを実現するような行動でないとしてはいけないのではという考えがあり、何も行動できないことが学校をやめてから少なからずありました。しかし今回のお話から今やっていることを大事にしつつも、タイミングや自分のペースでこの先やることやビジョンは変わる、変えてもいいのだと教わり、自分の中の軽い気持ちやその時々の出会いで行動してみる勇気をもらいました。
今回のお話会で「そうじゃない」進路の中、不安を抱えつつも楽しみと自信をもって行動する岡田さんからメンバーでそれぞれ琴線に触れるものがありました。次回のワカレポでも新しい発見や考えを自分たちの中に得られれば良いと思います。